
Takibiは、
「どうしたらいいか」を急いで決める場所ではありません。
話すことも、気づくことも、
今の自分に何が起きているのかを、
安全な距離で見つめ直すための大切な時間です。
つらさを早く手放そうとするほど、
自分の声が聞こえなくなってしまうことがあります。
だからこそ、答えを探す前に、
問いとともに立ち止まることを大切にしています。
“ やさしさは、問いから始まる ”
Takibiは、その問いを急がずに確かめていく場所です。
精神科医療の現場では、
症状が悪化したあとに、
どのように治療や支援を行うかが重要になります。
その中で私は、
「そもそも、悪化しないようにすることが、
もっと大切なのではないか」
という問いを持つようになりました。
治療の前に、
日々の中で自分の状態に気づき、
自分を整える力があれば、
苦しさは違った形になるかもしれない。
この問いが、
Takibiの考え方の出発点になっています。
その問いへの一つの答えとして、
マインドフルネスに出会いました。
マインドフルネスは、
不調をなくすための方法ではなく、
今の状態に気づくための実践です。
実践を通して、
自分の不調や無理に、
早い段階で気づけるようになり、
自分を整える感覚を少しずつ取り戻していきました。
気づくことは、
自分を理解するための第一歩だと感じています。

マインドフルネスを深める中で、
「自分にどんな態度で向き合うか」
という問いが残りました。
その問いとつながる形で、
コンパッションの重要性を学びました。
コンパッションは、
自分を甘やかすことではなく、
自分を脅かすものに晒されている心に、
安全をもたらし、そして安心感を生み出します。
気づくだけで終わらせず、
どのような態度で自分に向き合うか。
この視点を、Takibiでは大切にしています。

Takibiは、
まず自分にやさしさをもたらす実践を行い、
そこから少しずつ、
人や社会へと広げていくための場です。
自分を労わることは、
わがままではありません。
むしろ、
自分をすり減らしたままでは、
人にやさしさを手渡すことは難しい。
Takibiは、
その出発点でありたいと考えています。
